天然娘とツッコミ母の島暮らし

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<<   作成日時 : 2010/07/22 09:51   >>

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三連休で母の一周忌を済ませ、父の見舞いに行ってきた。
四十九日の時はアルツハイマーだった父もなんとかお寺に来られたのに、植物状態になった今、父の姿は母の法事の場に無い。
自尊心の強い父なので、母の生前、成人用紙パンツをはこうとしなかった父。
虚勢を張る対象だった母がいなくなったせいだろうか?
四十九日の後、自分から紙パンツに足を通した。
もっともすぐに自分でははけなくなり、補助してもらわなければ、おむつを上げられない、着替えもできない、状態に陥った。
一年前の母の死後、父の認知症の進み具合は正に坂道を転がり落ちるようだった。
同じ年である母が頭も体にも元気でいた事が父に多少の緊張感をもたらしていたのだろう。
その分、私ら子供に対しては老親なのだから面倒みてもらって当然、という意識だった。
完全に意思を失い、ただ寝ているだけの植物状態になった今、アルツハイマーだった頃がなんだか懐かしい。
どんなに辛い介護でも今よりはましだった、と姉も言う。
父が父らしく生きていた日々。
突然の脳出血で病院に行くこともなく、誰にも迷惑をかけず急死した母は何年経っても知人には
「立派な最期だった」と、賞賛される。
脳死した父は全てを他者の力に頼り、訪れる人も無く、無の世界を生きるだけ生きて最期を迎える。
父はどんな世界を生きているのか、家族の誰にも皆目分からない。
急死した母と脳死した父。
お寺で手を合わせ、どうか安らかであれ、と心から祈ったのは母ばかりではなかった。

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