天然娘とツッコミ母の島暮らし

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<<   作成日時 : 2008/12/22 17:03   >>

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脳の病気だから当然言動がおかしくなる。
突然妄想を現実のことのように話し始めたり、日常のちょっとした事をを忘れてしまう。
テレビのリモコンはずいぶん前に使えなくなった。
今はテレビのスイッチの入れ方を忘れてしまい、常にテレビをつけていなければならない。
時間の感覚がない為、テレビの様子で一日の終わりを知るわけだ。
テレビの内容なぞ当然理解できない。
時間の感覚がないから、満腹感も狂ってしまっている。
父はパンをよく食べる。
パンを焼いたり、ジャムを塗ったりするのが、おっくうなのか、出来ないのか、
焼かないままの食パンを2枚一気に食べたかと思うと、コッペパンをいくつも腹に入れる。
何もつけないパンを黙々とよく食べられるな、と思うが美味しいとか不味いとかは感じないらしい。
「腹が減るから食う」
のだそうだ。
朝食後1時間もすると又昼食前にパンを欲しがり、昼食もしっかりと食べる。
当然おやつもパンをいくつも食べて夕食は5時。
それほど早い時間でも腹が減って待ちきれないという。
「腹が減って仕方がない」
、と。
美味しいも不味いもなく、満腹感もない。
ただ当面の飢えを満たす為だけに父はパンを食す。
その飢えでさえ錯覚でしかないのに、父はその錯覚に一日の生活全てを支配されてしまっている。
私は作った料理を家族それぞれが自分で取り分けるように大皿に盛って出すのが癖。
以前スパゲッティを作ってどーんと出しておいたら、父はあっという間に一皿目をたいらげ、おかわりをし、
更に3皿目を食べようとするので、見ていた旦那が3皿目を少なめによそい、そのまま大皿を下げてしまったことがあった。
ほおっておくと大皿丸ごと食べてしまうだろう。
チャーハンでも煮物でも鍋物でも同じことだ。
それも味わっている感じではなく、がっつくものだから、時折器官に入ってむせる。
必死の形相で食べても食べても満たされない、餓鬼図を見るようだ。
ボケた人を見ていて時々背筋に冷水を浴びるような思いをするのはこんな時だ。
もっともまだまだ序の口、と言われるだろうが。
食べることしかできないのならせめて食で脳を刺激したいと思い、島の幸をいくつも送り、また手土産した。
だが今では甘えびも、牡蠣も、カニも、何もつけないコッペパンと同じ扱いでしかない。
思えば父の母親、私の祖母がこうしたボケ方だった。
一日中せんべいを食べて、それが無いと不安になっていてもたってもいられない。
恐怖を覚えるほどの食欲に支配され、人間らしい味覚もなく、永遠に満たされることは無い。
アルツハイマーとは本当に恐ろしい病だ。

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